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【和深の平屋】木材検査Ⅱ

手刻みが完了した部材は桟を挟み、上棟の運び込みまで倉庫に積んでおきます。
その間にも少しずつ含水率は落ちます。
仕口に書かれた文字は部材の場所を示すための表記で、手刻みの場合は手書き。
プレカットの場合は機械で印字します。
古い民家を調査したときなどには、このような手書きの文字を見つけることがよくあります。
手書きの文字というものは時間がたつと、どんな字面でも案外、そこはかとない風情を帯びてきます。
後々残っていくのは意外と、このような職人の手書きのようなものなのだと思います。
そして現代に残っている古代文字も、案外、職人の手書きのようなものが多いのかもしれません。