本文までスキップする

読みもの
Article

【古民家改修 / 那智勝浦】室内

室内の造りもずいぶんと手が込んでいる。化粧材料はケヤキが中心。土塗り壁はなく、杉・桧・ケヤキの厚板で外部と隔てられている。断熱材のたぐいは一切ない、厚く使われた木材がその役目を果たす。家のためには良いが、住まい手には厳しい環境。
実はこの家も昨年の水害で床上1メートルほど水に浸かったという。最近の新建材で出来た家なら復旧は難しい。しかし、無垢の木材で出来たこの家は、乾けば元通りに住まいできる。本物は素晴らしい。(伸吾)