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読みもの
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サピエンス全史(下)。

とっても面白く読んだサピエンス全史(上)。その様子を見ていた長男が下巻を買ってきてくれました。
私は7万年から1万年前ぐらいのサピエンスの壮大な旅が好きで、近代の生臭い歴史はチョッと・・・と常々思っているほうですが、この本は国境を意識せず、サピエンスの歴史として変遷を書いているのでワクワクしながら読めました・・・ただ、下巻は上巻に比べるとどうも難解です。私が解説するよりも、よっぽど分かり易く書いてくれている部分があるので少し引用します。
第19章 文明は人間を幸福にしたのか
過去500年間には、驚くべき革命が相次いだ。・・・(中略)・・・人類は現在、かつてはおとぎ話の中にしかありえなかったほどの豊かさを享受している。・・・(中略)・・・だが、私たちは以前より幸せになっただろうか?・・・(中略)・・・無風の月に今も当時のままの足跡を残す故ニール・アームストロングは、三万年前にショーベ洞窟の壁に手形を残した名もない狩猟採集民よりも幸せだったのだろうか?・・・(後略)
サピエンスとしてのDNAの繁栄と、個人の幸せを並列に考えるとどうしても残る疑問です。
私たちの科学はとうとうDNAの解析を成し遂げ、それを操作できるまでになりました。サピエンスとしての進化は自然のスピードを超えています。地球上に生まれた生物の中で最も残虐と言われるサピエンス・・・私たちは一体どんな未来を望むのでしょう?