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読みもの
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火の鳥。

火の鳥シリーズは言わずもがなの手塚治虫大先生の代表作のひとつです。連休中はこのマンガを読んでました。
私が生まれた頃からある大作中の大作で、私も20歳ぐらいの頃から何度も読んでいます。何度読んでも、読み手の年齢や人生観、その時の心情などで受け取り方が変わったり、読後感が変わったりします。この作品にはそれだけ骨太な内容が込められている・・・ということでしょう。
ギャグを交えた軽妙な語り口や作画タッチから、ドンドンと読み進めては行けますが、描かれている内容はとても深刻で悲壮で壮大。その気で読むと・・・これは大変なマンガです。一つ一つの物語は完結しているので、それだけ読んでも面白い。(この表現で合っているのかどうか?)私の一番のオススメは望郷編。こいつで何回泣かされたことか!しかし、読むときにはやはりそれなりの準備をして、全巻を読み通すことをオススメします。それは、この作品が全体でひとつの、手塚治虫の人生観をあらわしているからです。
これだけ直接的に、人が生きる・・・ということについて書ききったマンガは他に知りません。何年経っても、どんな時代になっても大先生の超大作は読み応えがあります。