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府中の家 外壁が出来る。

府中の家の外壁仕上げは二種類です。一つは、屋根を2メートルほども大きくかぶった部分の外壁。ここは雨・風や紫外線に直接さらされることは少ないので、桧の板を横の下見板張り(下から重ねて張る)にして、透明の木材保護塗料を塗って仕上げています。全体の4分のⅠぐらいの面積です。木が直接外部に見えてくる軒裏や柱・梁なども、桧の外壁と同じように透明の木材保護塗料塗り仕上げです。
写真は残りの4分の3の面積に当たる部分。ここは出来れば外部用の珪藻土のようなものを塗りたかったのですが、そうするとかなりの高額です。そこで、目地の少ない表面に凸凹のあるサイディングを探し出して、その上にリシンという塗料を吹き付けて仕上げました。近くに寄って見てみると、サイディングの目地が分かる所もありますが、少し距離を取って眺めるとまるで塗り壁のように見えます。珪藻土のように左官仕事で施工する湿式の工法ではありませんので、工程も短くて済みますし、表面のひび割れの心配もなくなりますし、そんなに高額が必要になるわけでもありません。
使用するサイディングや塗料は、これまで試行錯誤を重ねて選んだ品物です。着色も思った通りになりますから、土塗り壁のような雰囲気の建物にしたいときに、外壁をどうするか迷ったときにはオススメの材料です。