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府中の家 天井を張る。

府中の家の天井の多くは本実加工(凸面と凹面でつながっていく加工)の杉板を張ります。この家は、木のモデルハウス的な性格の強い家ですので、普段設計する家より木の仕上げは少し多い目です。
屋根面の断熱材はポリエステル繊維で出来たパーフェクトバリアという品物。衣料のフリースなどのリサイクル品で、メーカーが言うには、赤ちゃんがくるまっても安心・・・という品物。衣料にも使われる材料ということであれば、それはそうかも。
府中の家の外皮性能(断熱性能)は長期優良住宅の基準に照らしても立派なもので、それを24時間の機械制御で湿気を調整するタイプの高気密・高断熱工法でなく、機械制御しなくてもよい方法で達成しているのがミソです。
天井の多くは屋根勾配に沿った勾配天井です。この天井を造ると、屋根そのままの天井は暑くて寒くて大変・・・とよく言われます。でも、心配ご無用。屋根面に直接断熱施工する屋根断熱は、天井上に断熱施工する天井断熱と比べて断熱性能は同等で、施工ムラが少なく、寄り多くの室内空間が確保出来るなど、有益なことが多い断熱方法です。