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府中の家 タタミとタタミ縁を選ぶ。

府中の家では、建物本体工事もいよいよ大詰めを迎え、各部の仕上げ材料の選択が行われています。本日はタタミとタタミ縁。
近頃のお家ではタタミの間そのものが減って、必要ない・・・と言う方々もいます。ですが私はタタミ間大好き。居間にくっいた茶の間として、いつでもゴロッと出来てくつろげて、時にはお客様を迎えて客間にもなって、使い勝手が良くって暖かくって・・・こんなに重宝なものはない、ぐらいに思っています。
い草の表は暖かくて良い香り、でも使い方によっては数年後からすり切れはじめます。最近では和紙をこよりのように紡いで編み込んだ和紙タタミ表というのが出ています。これは摩擦に強くて丈夫で長持ち、折り曲げられても大丈夫なほど強いので縁を付けなくても使えることから、琉球タタミのように縁無しタタミとしても使えます。ただし、熱伝導が良いので冬場に少し冷たい。こんな特徴を考慮に入れて私の選択は・・・い草表の断熱タタミ(スタイロ床)。やはり暖かくってやさしいのが良い。
これに縁(写真左下)を合わせます。壁は珪藻土(写真右下の見本)で土塗り壁のように粗く仕上げました。色も強いめです。合うのは・・・みんなに相談して悩んだ末に・・・右から2番目の色。今回の見本帳は大宮縁・日本の色シリーズ・今色(こんじき)というもの。この見本帳、中間色で枯れた風情があって、とても気に入りました。