本文までスキップする

読みもの
Article

水がめの中には・・・。

大島の現場の敷地内には写真のような水がめ(ため池?)があります。敷地はもともと畑でしたから、畑の水やり用の水がめ(ため池)なのでしょう。私はこの手の水がめ(ため池)には大いに馴染みがあります。
まだ私が串本に住んでいたころ(小学生の低学年のころ)。あちこちに畑があって、畑の隅には必ずと言っていいほどこの手の水がめがありました。晴天が続くときなどには大いに役立つものだったのでしょう。そんな本来の使い勝手とは別に、私はこの中で動いているものに興味がありました。タガメやヤゴ、ミズスマシにタニシ、そして・・・ヤモリ。
懐かしいなあ・・・と思って眺めていたら、何やら動く者がいます。見つけました・・・ヤモリ!黒い背中に真っ赤な腹。初めて見る人にはグロテスクに見えるかもしれませんが、これはこれで結構かわいい。しかもそこそこの大物です。水面に出たと思ったらひと呼吸ついて、すぐに潜って見えなくなりましたが、やっぱりここにもいたんだ・・・と思うと、なんだかこの地も愛おしくなります。
最近は懐かしいものがどんどんとなくなって、どうにもさみしい限りですが、この水がめは残す・・・と住まい手が言っていました。君たち本当によかったね。まだまだ人生(?)を謳歌できそうだ。