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府中の家 構造性能を設定する Ⅰ。

平面と立面(外観イメージ)が固まってきましたので、各部の詳細図に入る前に、この建物に与える構造上の強さの設定をします。
表の上のカッコ内の数字に注目して下さい。もちろん、準備計算や図面は他にいっぱいあるのですが、その中から特に大切なものを抜粋して表にし、建築基準法上の建物強さについて解説します。
上の表2行目の壁量安全率というのは、必要な壁量に対して、どのくらいの耐震壁量が確保されているかという数字。ちなみに、1.00が基準法上で建築可能となる数字。1.20は数十年に一度の地震・台風に耐えられるでしょうという数字。1.50は数百年に一度の地震・台風に耐えられるでしょうという数字。XもYも(縦方向も横方向も)1.50をはるかに超えて、2.55、3.41という数字ですから、建てても良いよ・・・という数字からすると2.5倍を超えて丈夫な建物に設定したことになります。
偏心率は強さの片寄のこと、壁心率は壁量の片寄のこと。つまり、この建物は強い耐震・耐風壁がバランス良く配置されていて、安心感の高い建物である・・・ということ。