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写真のヶ所はスラブ(床版)の配筋です。 構造計算では、もっと細い鉄筋で、もっと大きなマス目に組んでもいいのですが、計算通りに配筋してしまうと、コンクリート打設の時に踏み荒れてしまいます。 コンクリート打設の時にはたくさんの人たちがここに乗って作業するわけですから、きれいに組んだ鉄筋も乱れてしまうわけです。机上の計算よりも、現場の状況をイメージしながら設計することは大事なことです。そこで、ひとまわり太い鉄筋で、ひとまわり細かく組み、見るからにしっかりとした、人がたくさん乗って作業しても大丈夫な床配筋とします。 防湿シートの下に見える水滴は、地面から上がってきた水蒸気の粒です。地面からは想像するより多くの湿気が上がってくることがお分かりいただけるでしょう。