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餅まき。
建築の話題

餅まき。

春の良き日に上棟式が行われました。今回、他の上棟式とチョッと違ったのは餅まきがあったことです。上棟式で餅まき・・・は一昔前までは普通に行われていたことです。その後は夜通し現場で飲み明かす・・・なんてことは結構ありました。しかし、飲酒運転の取り締まりが厳しくなったこともあって、最近では珍しくなっています。木造住宅の多い当事務所でも、3年に一度ぐらいの確率でしょうか。
餅拾いに集まってくれたご近所さんや子どもたちの歓声、その楽しそうな様子を見ても、餅まきをしている当人たちの晴れやかな顔を見ても、いいもんだなあ~・・・としみじみと思います。建て主はこの行事を行うことでご近所へのデビューを果たす訳です。ご近所としても新しい住民を迎える良いきっかけになる事でしょう。
最近はとかく、コミュニケーション不足が諸々のもめ事の原因になったりします。節目節目を良い機会に、これまで培ってきた良き伝統の意味は考えていきたいものです。ちなみに、私も大小取り混ぜて4つの餅を拾いました。幸せのお裾分けを有難くいただきます。
ケヤキのテーブル天板。
建築の話題

ケヤキのテーブル天板。

現在建築中の、土間でつながる家の住まい手さんとテーブル天板を探しに行ってきました。今回用意できたのはスギの1枚天板、ヒノキの3枚はぎ、イチョウの2枚はぎ、ケヤキの2枚はぎの4種類。
スギは80センチ幅の1枚もの、厚みは10センチほどもあります。年輪を数えると…だいたい150年生ぐらいの木でしょうか、長さは3メートル50センチほどまでのところでご希望に応じて。ヒノキはそんなに太い木はないので、いいところを取り繕って3枚はぎで仕上げます、厚み4.5センチほど、長さと幅はご希望に応じて。イチョウも2枚はぎで80センチを超える幅が取れます、厚みは6センチほど、長さは1.5メートルほど。ケヤキは2枚はぎ、厚みは3.5センチほど、長さは1.6メートルまで。
迷われた末に、最終的に選ばれたのはケヤキの天板。節もなく美しい表面は、まだ仕上がっていないので全体的に白い印象。部分的に蜜蠟を塗ってみると・・・水のシミみたいに少し色が濃くなっているヶ所がお分かりでしょう・・・それぐらいの色が仕上がり色です。足は、同じ倉庫にたまたまあった桜の板を使用して、板足とすることになりました。
天然木の家具は同じものは二つと有りません。ですから、原木を確認しながらの過程を踏むことが大切です。さて、どんな仕上がりになるのでしょう・・・納品が楽しみです。
Mo-ku通信。
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Mo-ku通信。

家を建てたいと思っている方や、すでに当事務所の設計で建ててお住まいの方々と、何らかの形で情報の共有がしたい・・・という思いで起ち上げたMo-ku通信。最初は、何もかもが手探りでした。ざらついた紙に白黒印刷で出発してから9年。その時期の関心事や作品紹介・最近の仕事の様子などを題材に年に3~4回の発行を重ね、とうとう今回でvol32になりました。発行の度にご意見を下さる方もいます。待っていた・・・と歓迎してくれる方もいます。毎回取り置きしているよ・・・と言ってくれる方もいます。そんな皆様の声に助けられてここまでやってこられたことをとても幸せに感じています。
Mo-ku通信はこれまでご縁をいただいた方限定で発行してまいりましたが、この度ホームページをご覧下さった方で、ご希望下さる方にも見ていただこう・・・ということになりました。一度見てみたい・・・と思っていただける方は下記まで「Mo-ku通信希望」と書いてご連絡ください。
https://n-shingo.net/contact/
最近の中村設計・木の家工房Mo-kuの仕事や、木の家で実際に暮らしていらっしゃる住まい手の生の声をお届けします。
家具まで、つくる。
建築の話題

家具まで、つくる。

このところ、紙資料を強化しています。先日の作品集と共に、これまで造ってきた家具の特集「家具まで、つくる。」の小冊子も出来ました。
私の設計する木の家では、キッチンや食器棚、お風呂なども造り付けでいきたい・・・とおっしゃる方が多くおられます。お風呂で3割ほど、キッチンでは4割ほど、食器棚は8割を超えるほどの確率です。最近ではテーブルやイスなども造ることがあります。
それぞれの住まいの様子や使い勝手・家族構成によっていかようにも造れる製作家具は、世界にひとつだけの住まい手のオリジナル。実際に使う方と入念な打ち合わせをして、図面を作り、制作前に再度の打ち合わせをして造り始めます。
この冊子ではキッチンの形式ごとのメリット・デメリットなどを、出来上がった本物の写真を参考に解説しています。色々な方に色々な製作家具・・・正解は住まい手の数だけあるようです。
冊子ご希望の方は、下記のアドレスまでお申し込み下さい。
https://n-shingo.net/contact/
問い合わせ欄の一番下に「家具まで、つくる。」希望、と書き込みいただければお送りします。
 
わかやま木の家コンテスト2018 最優秀賞をいただきました。
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わかやま木の家コンテスト2018 最優秀賞をいただきました。

先日、県庁知事室で、わかやま木の家コンテスト2018の最優秀賞をいただきました。
お付き合いいただいたクライアントの皆様、選んでいただいた審査員の皆様、本当にありがとうございました。
懸命にやって来たことをこのような形で顕彰いただいて嬉しい限りです。
これを励みに益々精進してまいります。今後ともよろしくお願いします。
このことを地元の新聞にも取り上げていただきました。嬉しいやら照れくさいやら。載ってたで・・・と知り合いから連絡をいただき、私ものぞいてみました。何やら大きなテーブルの前でふんぞり返っている写真、どうも不快感を与えてしまいそうなのでここはひとつご説明を・・・あれはエラそうにふんぞり返っている訳ではけっしてありません。知事から、この住まいはどんなことに気を使って設計されましたか?とご質問があったので、後ろの写真を指さしながら説明をしているところの写真です。懇切丁寧、とても謙虚にしていましたから誤解のなきように・・・。
作品集を作っています。
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作品集を作っています。

これまで、ホームページにはそれなりに手を入れてきましたが、印刷資料はまったくと言って良いほど手つかずでした。ですから、折角資料請求の連絡をいただいても送るものがない・・・そんな現況を大いに反省して、今作品集を製作しています・・・と言っても、どこかの製作会社に任すのではなく、私の所は全てが手造りです。
作品と写真を選んで、ひな形を作り、スタッフ一同でああでもない、こうでもない・・・の製作会議をくり返し、いよいよいくつかが出来上がりつつあります。本職を通していない分見劣りするところがあるかもしれませんが、その分私たちの思いがこもっています。まだ未発表の作品も含めました。
ご興味のある方は下記アドレスまで連絡を下さい。私たちの血と汗と涙の結晶(大袈裟で申し訳ない)をお送りします。
https://n-shingo.net/contact/
作品は順次追加していくつもりです。ご連絡をお待ちします。
 
龍神材。
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龍神材。

私の事務所で使っている木は龍神材。30年来の友達である龍神の林業家からいただいています。実は、私が設計する木の家の第1号もこの林業家の自宅でした。当時、木の家を建てたくてもさしたる実績(ノウハウ)のなかった私に、実験台になる事を承知で気持ち良く設計依頼してくれたのです。試行錯誤の上に出来た設計に従って建てた家に住んで、四つの季節を過ごし、快適・・・とのお墨付きをいただいて、私の木の家はスタートを切ることが出来ました。
そもそも、紀州材は300年以上も前から専用の建築用材として育てられ、目込みで色味良く、他の産地の材に比べて1割を超えて曲げ強度が強いなどの特徴を持ちます。中でも龍神材はそれらが際立ち、さらにアテが少なく真っ直ぐで淡い桜色をしているものが目立ちます。
写真の構造材の小口を見てください。だいたい、材の中心あたりに年輪の中心があって、年輪幅が細かいものが後の狂いの少ない良材といえるものですが、ほとんどのものがそうなっているでしょう。天然乾燥ですから小口には多少の割れが出ていますが、構造材として問題になるほどのものはありません。最近では表面割れは、かえって天然乾燥材の証しと言えるかも・・・ぐらいに思い始めています。
構造材が一番見頃なのは上棟時。やさしい桜色の木々が複雑に見事に組み上がっている様を、皆さんにも一度見ていただきたいものです。
木材見学。
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木材見学。

このところ急激に冷え込んで、途中道路が凍っているかもしれんで・・・と脅かされながら、先日は木材見学に龍神に行ってきました。住まい手さんと共に訪れたのは山本製材さん。天然乾燥の木材は欲しいからと言ってすぐに手に入るものではありません。そこで、山本製材さんに秋から冬にかけての切り旬に切り溜めたものを取り置きしてもらって天然乾燥で使っているのです。写っているのは山本社長、乾燥方法に工夫を凝らしながら木の家づくりの一翼を担ってくれています。
見せていただいたのはいずれも目込みの良材。天然乾燥独特のきれいなやさしい赤身、芯も材料の中心付近にあってあばれの少ない素直な木が多い。含水率も総じて優秀、桧・柱角で20%以下のもの、杉・梁材で30%前後のものがほとんどです。最近ではどんな品物もトレーサビリティが重視されますが、自分の住まいに使われる木が加工に廻る前に確認できるのは住まい手にとっても安心なことなのではないかと思います。
中には1年を超える乾燥期間を経てシルバーに色変わりしたような材料も混じっています。このぐらい置いていた方が乾燥も進み変形の心配も少なくてすみます。加工前にひと皮むくと見違えるような木肌が現れますから、ご心配なく。
そこかしこに端材が山積みになっています。聞いてみると、製材の過程でどうしても出てしまうものなのだとか。でもこれ、木工細工に色々と使えるのでは・・・燃してしまうだけだから、取りにさえ来ていただければ好きなだけ持って帰ってください・・・と山本社長も笑顔。足を伸ばすとお宝が転がっているものですね。
背割り部の処理は難しい。
建築の話題

背割り部の処理は難しい。

建物は、雨の侵入の可能性のあるところや隙間風の来そうな所(美観上気になるところも)は、隙間を塞いだ上にコーキングなどで防水・防風の処理をします。サイディングや金属面などは比較的処置の安定するところですが、木部については注意を要します。理由のひとつは木部の接着力が弱いこと。もう一つは、木材が乾燥によって動く(開いたり閉じたりする)ことがあるからです。
新築時には充分に乾燥していたのに、後の湿気で思わぬところに影響が出たり、逆に新築時から乾燥が進んで木と木の間に隙間が出来たり・・・木は時々の状況で色々な表情を見せます。
私たちが日常的に直面するのは、芯持ち柱の背割り部分(写真の丸太柱の縦割れのひびみたいに見えるところが背割り)の処理。柱には背割りという切れ込みを計画的にいれます。そこに力が集中することで、思わぬ所に発生する割れを抑制するためです。しかし、結果として背割れ部分の開き具合は状況によって変化します。ですから、新築時からこの部分をきれいに塞ぐことは難しい・・・落ち着いてくるのは築後3年を過ぎたぐらいから。
木の家工房Mo-kuの場合、通し柱の背割りが問題でした。1階が駐車場、2階に事務所の構成ですから、1階から2階までつながっている背割り部分から風が進入したのです。すぐに詰めても問題解決につながらないことは経験的に分かっていますので、いったんは発泡ウレタン(市販スプレー)で塞いでおいて、今回の補修(築9年目)でやっとコーキング処理(完全に塞ぐ)しました。
木の家工房Mo-ku、補修作業が終わりました。
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木の家工房Mo-ku、補修作業が終わりました。

紀伊半島では、昨年秋の台風からすでに3か月ほども経つのに、いまだにブルーシートをかぶったままで復旧作業にかかれていないお宅がたくさんあります。和歌山市の当社ギャラリー、木の家工房Mo-kuもそのうちの一つでしたが、この度順番が回ってきてめでたく補修の段取となりました。
この際だからとコーキングと塗装も改修することにしましたので、足場は建物全体にかかりました。足場がかかってほぼ一月・・・忙しい職人が途切れ途切れの仕事となり、通常の2倍ほどの日数を経てやっとの出来上がりです。
まだ塗装のニオイは少し残っていますが、程なく室内は良い木の香りが戻ってくることだと思います。これまでどおり、火曜・水曜の定休日以外はだいたい開いています。第2と第4の日曜日にはMo-kuカフェと銘打って、無料の建築相談も受け付けています。そんな固いことでなくても、近くを通りかかったので見せてください・・・と寄っていただければ、美味しいコーヒーもお出しします・・・皆さんお気軽においで下さい。