本文までスキップする

読みもの
Article

木の香りで免疫力はアップするか?

免疫細胞のひとつとしてナチュラルキラー細胞(NK細胞)と呼ばれる細胞があります。東京都内で働く30~60歳代の男性を対象とした研究で、桧の香りの成分である精油が、このNK細胞の活性を上昇させた可能性があるとの報告があります。
桧材精油を揮発させた室内に3日間宿泊滞在した前後のNK細胞の活性の変化を調べたところ、滞在前に比較して滞在後に有意に上昇していました(左図)。また、滞在の前後で、ストレス指標である尿中ノルアドレナリンは有意に低下していました(右図)。ストレスが軽減し、そのことがNK細胞の活性の上昇につながったのではないかと考えられています。
これからは、風邪の予防などに木材の香りが活かせるようになるかもしれませんね。