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過ぎたるはなお・・・。

浄化槽の点検は法律で決められています。私の家の場合は年に3回の定期点検と1回の法定点検があります。今回受けたのは年に1度の法定点検。来てくれた方に聞いてみると、現場ではpH検査(アルカリ濃度)や塩素濃度や透明度などを検査するのだそうです。
そもそも、単独浄化(汚水のみ)だった浄化方式も合併浄化(全ての排水)になり、その上で設置率も随分と高く、点検などもしっかりとするもんだから、高度成長期に極端に悪くなった全国の河川の水質もこの頃では随分と改善しているのだそうです・・・と、ここまでは良いことずくめのお話し。
そんな日本人の潔癖とも言える性分が、最近では行きすぎて、石鹸や洗剤やニオイ消しまで除菌や滅菌やらの効果を持ったものが多数出廻り、生活環境の中で人間と共存してきた細菌などの微生物が激減してしまって、かえってアトピーなどを発症する人が増えているのだそうな。そう言えば、他の国ではその辺に普通に存在(人間と共存)している菌でも、日本人には大敵となる・・・というような記事も読んだことがあります。医療現場でも、抗生物質の使いすぎで、それに耐性を持った菌が猛威を振るっているのだとか・・・何ごとも、過ぎたるはなお及ばざるがごとし・・・我々もそろそろ気を付けなければならないときに来ているようです。