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宿・鹿島本館。

1日目の宿は福岡市内中心部にある鹿島本館という純和風の旅館。実はここ、福岡で初めての有形文化財に登録された旅館だそうです。大正から昭和初期に建築されたという建物は、入り口付近からすでにただ者でない雰囲気が漂います。玄関ホールのすぐ前には小さな待合、そのすぐ前が帳場です。当日は猫が一人でお留守番。人なつこそうにこちらを見ていました。
間口が狭く奥行きが長い町家の特徴がそのまま活かされていて、板張りの廊下を通って奥へ奥へ・・・有名な数寄屋建築の旅館として名をはせているだけあって至る所に細工や工夫が施された立派な建物。しかし、私たちの部屋は浴室近くの12畳ほどの、後日に増築か改装が施されたヶ所らしく至極簡素。最近ではこのような建物は日本人よりも外国の方に好まれるらしく、あちこちで顔が合う。日本語しか話せない私はその度に固まってしまうことになります。たとえちょくちょく固まることになっても、床が少し傾いていても、私は味気ないホテルよりはこっちの方がよほど良い。
夕食には長野という水炊き屋さんで、たらふくいろんな鳥料理をいただいて、そのままバタンキュウ~・・・お風呂は朝に入って、館内の探検もそこそこに旅立ちました。