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嬉しい出来事。
建築の話題

嬉しい出来事。

街中を走っていると色々なことに出会います。楽しいことや微笑ましいこと・・・時には腹立たしいこと。今回出会ったのはとても嬉しい出来事。
孟子の平屋の工事が順調に進んでいます。田辺からこの現場に行くには海南インターで降りてそのまま紀美野町方面に登り、貴志川が見えた八幡橋西詰の交差点を左折・・・程なく現場ですが、多くの場合はここから貴志川を経由して和歌山市の木の家工房Mo-kuに入ります。途中で工事中の井ノ口の橋付近から左手に見えたのがこの景色・・・あれ、あの家・・・すっかり落葉した大きな桜の木の右側に、ガルバの屋根から薪ストーブの煙突を突き出した たのしい四季がめぐる家 が見えてきました。
竣工したのは3年前。あれから家族も増えて・・・皆さんお元気だろうか?今時分だと、薪ストーブの炎の前で子ども達が走り回っているんだろうか?ピザは上手く焼けているかな?室内干しも良く乾くだろうな・・・住まいはしっかりとご家族を守れているのだろうか?遠くの景色からたくさんのことが思い起こされます。
田辺中心で仕事をしていたのに、縁あって和歌山市方面でも家づくりのお手伝いをさせていただけるようになりました。もう15年ぐらいになります。この頃では懐かしい住まいにもあちこちで出会えるようになりました。住まい手の顔を思い出しながら、当時のことに思いをはせる・・・そんな機会に恵まれるのは嬉しいことです。
土地探しは難しい。
建築の話題

土地探しは難しい。

設計監理と共に、土地探しも一緒に・・・とご依頼いただくことがあります。建て主の思いをできるだけ形にしたい・・・という趣旨からいくと、決まった土地に建物をはめ込むより、この方が好都合の時もあります。現在も何組かの土地を探しているところです。
しかし、これが結構難しい。帯に短しタスキに長し・・・あちらを立てればこちらが立たず・・・一長一短・・・色々な言い方がありますが、例え本職の不動産屋さんを介していてもなかなかに見つからないのが現状です。もう何年も探している・・・と言う方が多く居られるのは納得のいくところです。
そうかと思うとはじめて出会った土地で、これに決めた・・・と即決する場面に出くわすこともあります。三日間考えさせて・・・で、その三日間の間に売れてしまった・・・という悔しい思いをしたこともありますし、その間に滑り込んだこともあります。例えお気に入りの土地があっても、売り手がいて買い手がいて・・・難しいのがタイミングです。
少し走ると、あちらこちらにこんなに余った土地があるように思うのに、ニーズに合うものは少ない。出会いを求めて動けば良いのか・・・待てば良いのか・・・本当に判断の難しいのが土地探しです。
 
住まい手はクリエイター。
建築の話題

住まい手はクリエイター。

住まい手はクリエーター・・・常々私はこう思っています。与えられるものに文句を言っていても満足度は上がりません。住まい手の、そこに住む者独特の能動的な工夫が住まい心地と満足度を向上させるのです・・・という訳で本日は、桜陰緑風の家の住まい手からいただいた工夫をメールと共にご紹介します。
 

(前略)うちでは夜洗濯物を干してそのままかけておき、朝になると1階デッキの物干しに出すのですが、部屋の中で干すときに梁を利用して物干し竿をかけていました。梁にひもをかけて竿をつるしていたのです。ですが、ちょっと格好悪くて、お客さんが来るときはいちいちはずすのが面倒でした。

妹や弟にアイアン製のデザインの良いバーがあると教えてもらったのですが、梁にネジを埋め込んで傷つけるのが嫌だったし、中村さんが構造材に穴を開けたらいけないと話されていたのを思い出して、梁を傷つけずに物干し竿を掛ける製品がないか探しました。市販の物で気に入ったものは見つかりませんでしたが、大工さんが作った木製の物干し掛けでいい写真を見つけ、真似して自分で作ることにしました。

そっくりに作ってみると不安定だったので、少し工夫を加えて留める箇所を上下2カ所に増やしてみると安定しました。家を建ててもらった時の端材で良いものはとってあったので、それで作りましたので材料費はタダです。大工さんのような道具がないのでドリルで穴をあけて、小刀で穴を広げるのに半日かかって手が痛くなりましたが、とても良いものができて大満足です。梁と同じ杉板で作ったので木目も似ていて、とてもしっくりなじんでいます。和室の入り口のふすまはそのままでも開け閉めできるように作ったので、便利です。(後略)


創意工夫で益々心地の良い住まいを造ってください。応援しています。
また、吹き抜けのある部屋についても以下のような感想を伝えていただきました。


(前略)最近の寒波はすごくてこの辺りでも雪がちらついたり、毎日庭のメダカのスイレン鉢が厚く凍ったり、那智山が真っ白になったりしていますが、それでもお日様が照ってる限りは日が沈むまで暖房は要りません。今日も外は北風が強く寒かったですが、部屋は暖房無しで20℃ありました。家に訪ねてきた人はみんなびっくりします。みんな朝から一日中ファンヒーターかエアコンつけていると言ってました。(後略)

お便りありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

吹き抜けも工夫一つで暖かい。
建築の話題

吹き抜けも工夫一つで暖かい。

吹き抜けを造ると、暖房が効かなくて寒くてしょうがない・・・と言う話を聞くことがあります。確かに、適切な工夫やしっかりとした暖房機を付けなければそういうことになるかもしれません。しかし、軒先の高さと長さをちゃんと計算して家を造っていれば、吹き抜けの窓から入る陽差しは寒い日にも恵みの陽差しとなる事でしょう。
写真は2月3日の午後2時頃の陽差しです。左手の掃き出し窓から入る陽差しが通常の1階の窓からの陽差し。中央の丸柱の所まで差し込んでいるのが吹き抜けに付いている2階レベルの窓から入る陽差しです。吹き抜けがなければ、到底こんな部屋の奥まで陽差しが差し込むことはないでしょう。吹き抜けを持つあるお宅では、天気の良い日には暖房器具なしでも20度前後の暖かさになる・・・ということです。吹き抜けは冬の陽差しを取り込む効果的な開口部であるわけです。
空気は高さに差があると動きやすくなります。つまり、吹き抜けを取っておくと室内の空気は自然に循環をはじめるわけです。だから寒い・・・のですが、それを利用して大きい目の暖房器具で家全体を温めてしまうことも出来る・・・というのが大事なところです。建物内各部の室温の違いで起こる悲惨な事故(ヒートショック)は交通事故の4倍を超える勢いです。工夫一つで家中暖か・・・こんな暮らしを目指してみてはいかがでしょう。
取扱説明。
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取扱説明。

打田の家が無事竣工し、引き渡しの日を迎えました。
引き渡しと言えば、この日に必ず行われるのが取扱説明です。建築工事には該当する項目は少なく、主には設備工事・・・各機器類の使い方の説明に時間が割かれます。
写真はシステムキッチンについて説明を受けているところ。一口にシステムキッチンと言っても、シンク・水栓周り、食洗機、コンロ、レンジフード・・・と一つ一つ分かるようにやっていくと結構な量です。これが、システムバス、洗面台、便器、分電盤・・・と各機器に渡りますから、建て主が一度に受け取る情報料は膨大です。その時には分かったつもりでもいざ使おうと思った時に、どうだったかなあ~・・・というのは良くある話。ちゃんと説明書はお渡しするにしても慣れるまでは大変です。
戸惑いも新しいお家に暮らす醍醐味・・・ぐらいに思っていただいて、新しい生活を大いにお楽しみください。そんなことも、一生の一大事を成し遂げられた住まい手だけに与えられる特権かもしれません。
見学会を終えました。
建築の話題

見学会を終えました。

28日の日曜日に紀の川市において「打田の家」の完成見学会を開催させていただきました。
やはり、現場で家づくりを希望される方々の生の声を聞かせていただくのは有難い。これからも機会があれば続けたいものです・・・しかし、寒かった。
家の温熱環境(断熱性能)は長期優良住宅と同じ基準に従って充分の対策をしてあります。ですが、いくら断熱しても室内に熱源がなければ寒いのは道理。住まい手より先に薪ストーブに火を入れることは出来ず、電気の引き込みがいまだ仮設の現場とあってはエアコンを稼働させるにも電気の供給量が足りません。せめて、お日様が顔を出してくれればこのお家はそれだけでも結構暖かい・・・そう祈りましたが、残念なことにみぞれまじりの雨模様です。
皆さんにはその辺の事情を説明しながらの見学会となりました。今世紀最大と言われた寒波に見舞われたにもかかわらずおいでいただいたき、熱心に話を聞いていただいた皆様に心から御礼申し上げます。
完成見学会を開きます。
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完成見学会を開きます。

紀の川市で建築中の「打田の家」の完成見学会を開催させていただきます。
28日(日)午前の部が10時半から午後の部が2時からのスタートです。
それぞれ参加の方々がおそろいになってから一斉にスタート、建物の特徴や家づくりについての考え方などを解説させていただくつもりです。
最近の家は高気密・高断熱ばかりに気が使われていますが、それでは結露も止まりませんし室内のどこに居ても快適・・・という心地よい環境を得ることは出来ません。大事なのは季節による陽差しの取り込み加減と風の通り道の設計、それに蓄熱と調湿・・・自然環境と上手に付き合いながらエコノミーでエコロジーな住まいを目指したいものです。
場所は紀の川市打田町。もう少し上ればバイパスとの合流点、という所。京奈和高速道路も出来たので遠くからお越しの方もそんなに難しくありません。
訪れた方々と少しでも打ち解けたコミュニケーションを取りたい・・・という思いから、うちの事務所の見学会やイベントは全て申込制となっています。下記のフォームでお申し込み下さい。
http://n-shingo.net/contact/?type=5&event=16
全くの新築ですが、新建材のニオイなどしない心地良いお家です。
当日はまだ暖房器具が稼働していませんので暖かい服装でお越し下さい。
皆様との出会いを現場でお待ちしています。
嬉しい便り。
建築の話題

嬉しい便り。

忙しさにかまけて疎遠になりがちなクライアントの方から、私の間違いメールをきっかけに嬉しい便りをいただくことが出来ました。一昨年に竣工した桜陰緑風の家の住まい手さんです。お許しをいただいてお便りの一部をご紹介させていただきたいと思います。
 

・・・私たちはみんな元気です。(中略)極楽のように快適な家で毎日過ごさせてもらっています。

どんなに寒い朝でも家の中は全く寒くないです。
冷え性の私でも裸足でも大丈夫です。断熱がしっかりしてるんですね。

海から日が上るとすぐに南側のリビングの8枚の掃き出し窓から部屋いっぱいに陽が差し込みます。南側は庭なので誰にも見られないから、一日中カーテンは開けっ放しで、家族みんな日向ぼっこを楽しんでいます。お昼前に20℃を超える日もあります。

吹き抜けの窓から北側の台所まで陽が届いて、本当に明るくて暖かいです。足元がストーブしてるみたいに暖かいと思って見てみると、足に日が当たってました。住むまでは吹き抜けの良さを全然知りませんでしたが、今はそのすばらしさを実感しています。雨の日以外は日中暖房は全く必要なく、いつも夕方7時か8時ごろに薪ストーブに火をつけています。

本当に快適な家でのびのび暮らせて幸せです。・・・

お住まいになっているは紀南・太地。南に芝生の庭が拡がり、東には海が見えます。大きな庭には薪棚も完成したようです。
新築のお家が出来上がった後も必要や好みに応じて手を入れてこそ、我が家・・・という感覚が際立つもの、皆さんも自分流の生活を楽しみながらクリエイトしてみてください。

テーブルの天板を探しに行きました。
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テーブルの天板を探しに行きました。

クライアントと共にテーブルの天板を探しに中西建具さんの作業場を訪ねました。
天然の材料は二つと同じものがありません。例え同じ木から取ったものでも場所が違えば表情は変わるものです。ですから、最終決断は現物を見てから・・・が鉄則です。
本日あったのは杉の一枚板(写真の物)、ケヤキの一枚板(先日ご紹介した物)、それに桧板。杉は一枚板の上に幅が90センチを超えるところもあり、原板が長いので長さも思い通りに取れます。厚みは7センチほどでしょうか。きれいな柾の目通りで節などありません。ケヤキは幅75センチぐらい。原板は長いのですが、先の方では幅が狭くなりますから、テーブル天板としての長さは160センチぐらいが取り頃でしょうか。厚さは4センチほど。杉とケヤキはそれぞれ一枚板ですが、桧にはそんなに大きい物がありませんので二枚のはぎ板になります。その代わり目通りも香りも極上、寸法も思うままです。
それぞれに良さがありますから悩ましいところです。結局選ばれたのはケヤキ板。幅も厚みも一番小さかったのですが、耳の形状も杢目も天然木っぽいところが評価されたのでしょう。先の幅の狭いところは板足として利用する事にしました。
イスも4脚造ることになりました。今から出来上がりが楽しみです。
平屋が続いています。
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平屋が続いています。

昨年の秋から冬にかけて田辺で2件竣工しました。
現在2件が上富田・白浜で工事中で、さらに1件が海南で工事に入りました。
これで、うちの事務所では平屋の建物が5件続くことになります。
高齢者には好まれても若者には不人気・・・とこれまでは言われてきましたが、5件のうち3件は比較的お若い方です。
街の真ん中でなくとも、少し離れたところに広いめの敷地を用意して、地面に近い床で自然に親しみながら暮らす・・・そんな生活が若い方にも浸透しはじめているようです。L・D・Kはできるだけ一体に、近くに畳の間(客間)があって日頃は茶の間として使いたい。寝室と個室は居間からほど近いところで、その近くには大きい目の収納と水廻りが欲しい。風呂からは緑が見たい。空間は使い回しが利いて、なるべく広く・無駄なく・安全に使いたい・・・となると、確かに階段のないワンフロアーは高齢者でなくても住みやすい・・・その代わり、工事費は割高になります。そんなデメリットを乗り越えても魅力的なのが平屋なのでしょう。
とにかく住めれば・・・というところから少し進んで、どんなに住まうか・・・をみんなが考えはじめたということでしょう。住まいを自らの生き様とダブらせて考える。そんな考え方には大賛成です。