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太陽光発電、損得か?環境貢献か?

田辺事務所の太陽光発電の掲示板に写真のようなものが出ました。数字が出たので、少し整理をしてみようと思います。うちのシステムは5.5kw、設置方角は南西方向、設置後9年9ヶ月です。
総発電電力量が70,000kwhということは月平均598.29kwh、1kwに直すと108.78kwh。関西の平均が92.25kw程度だと言われていますから、健闘している方です。売電は26,174kwh、契約単価は42円/kwhですから26,174×42=1,099,308円の売り上げ、月に9,395円ぐらいです。総発電電力量のうち購入電力の代わりに消費した電力量が182,116-138,290=43,826kwhで、関西電力からの買電単価を24.5円(この10年平均)とすると、43,826×24.5=1,073,737円。合計で1,099,308+1,073,737=2,173,045円。これがこれまでに稼ぎ出した総額となります。これで設備費のだいたい3/4ぐらいでしょうか。つまり、まだ元は回収出来ていない、ということです。
この10年の発電量・使用相当量を今後10年間に当てはめてみると、売電は26,174kwh×契約単価11円(今後10年平均予想)=287,914円。購入電力の代わりに消費した電力量43,826kwh×26円(今後10年平均予想)=1,139,476円となるので、15年ぐらいで設備投資の元が取れそうです。発電した電気を家の電気に変換する機械(パワーコンディショナー)もこの辺が寿命なので、15年というのはちょうど良い区切りでしょうか。
今後は売電価格も下がります。太陽光発電設備は30年でやっと償却、そんな時代になるでしょう。これから設置を考える方々には少し厳しい数字かもしれません。しかし、省エネルギーに貢献した、と強い気持ちが持てれば気分も変わりますね。