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ミニワン。

320iの不具合点検の代車にミニワンが出ました。4~5日のお付き合いが出来ましたので早速レポートしたいと思います。
ミニの数あるバリエーションの中でもワンは最もベーシックなエントリーモデル。ですから、ハンドルもウレタン、エアコンやライト、シート調節などの各種機能はオートではなくマニュアルです。でも、必要な物は一通りそろっていて、使い勝手にも何も文句はありません。室内は個性的ではありますがプラスチッキーで、高級感を味わいたい向きには不足なグレードかもしれません。これでも国産の同セグメントのクルマより約100万円ほどお高いですから、さすがにブランドで売っているクルマです。
エンジンは3気筒で1.2リットルの排気量、ターボ付で100馬力ほどの力です。1,260キロもの車体には無理がありそうに思いましたが、走り出してみると案外そうでもありません。ただし、相応のアクセル開度は要求されますので、必要なときにはしっかりと踏み込むことが必要です。比較的低い目の回転数を使うよう設定されているようなので、街中でもっと力感が欲しいときにはスポーツモードを使うのも良いかもしれません。エンジンの回転感も軽快でチョッとした振動もミニというクルマの性格上そんなに心配にはなりません。少し回してさえいれば非力には感じないと思います。高速道路では低速域から息の長い加速を見せます。追い越しをものともしない様は街中の印象とは違って立派なものです。
街中を走った印象では足回りは少しかたい目。結構細かい振動を伝えてきますし、サスが良く動いている感も感じにくいです。細くてハイトの高いタイヤを装着しているので、スポーツグレードに比べると随分とおだやですが、この印象は残ります。これが、80キロの速度を越えたあたりから変わってきます。ハンドルに落ちつきが出て、挙動がしっかりとしてくるのです。街中で感じたヒョコヒョコ感は影を潜めはじめます。100キロほどのスピードで淡々と走っていると結構快適です。やはりヨーロッパのクルマは街中より長距離が得意のようです。
私たちがミニというクルマに抱くキビキビとしたゴーカートフィーリングより、ワンというクルマは少し緩いところで絶妙にバランスしている・・・そんな印象です。私はむしろこちらの方が、全ての性能を使いきれる感・・・があって好印象です。