本文までスキップする

読みもの
Article

木の話。

木の家にとって、柱や梁などの構造材は建物の中心的な要素になる大切なもの。ですから、加工前には必ず一堂に集めて検査をします。項目は樹種・寸法をはじめ、目込み・色味、傷・腐れ・虫喰、含水率などが主な項目。
いつも使用する構造材は紀州龍神の産、しかも建築現場に1%しか流通しないという天然乾燥材。林業家から直接買い付けるので、住まい手にも有利な価格で渡すことができます。

龍神材の良いところは、目込みで真っ直ぐに育っていて、全国平均の1割増しの曲げ強度があるうえに、赤味が上品で嫌味がないこと。天然乾燥の良いところは、無理に脱水していないので木本来の色や香りや粘りが残っているのはもちろん、虫や腐朽菌に対する耐性までが残っているところ。しかし、希望したからといってすぐには手に入らないのが難しい。
中村設計(木の家工房Mo-Ku)では、製造に1年はかかる天然乾燥材を林業家との連携で計画的に調達しています。ちなみに、写真の柱材の多くは含水率10%~20%程度と優秀です。