本文までスキップする

読みもの
Article

鬼平犯科帳。

このところ夜な夜なDVDを観ています。家族からは、また観ているの・・・とあきれ声。あきれられても面白い。観ているのは原作・池波正太郎、主演・中村吉右衛門の、ご存じ鬼平犯科帳。何がそんなに面白いのか?って・・・そりゃあなた、抜き差しならない人の生き様が見事に描かれているからですよ。
先輩にもらったこのDVDはもう何回観たことでしょう。全部で40枚以上。1枚に2話入ってます。時折スペシャルで1話だけのこともあります。だからみんなだと、だいたい70話を越えてあるでしょうか。一度観はじめてしまうとどんどんと続きが観たくなる・・・多い時には一晩で3枚、6話も観てしまうことがあります。
登場人物の人情が、いかにも粋な日本人を感じさせるのと同じように、建物も街の風情もとっても素敵。水が近くて軒が低くて・・・誰のため・何のために造っているのか分からないような今時の建物とは違って、何もかもが人間のスケールで造られています。時に非情で冷たくて・・・そんなたたずまいと共に生きている人間には自ずと緊張感が備わります。
鬼平犯科帳で綴られる物語は日本の心そのものです。何度観ても良いなあ~・・・こんなに生きてみたい・・・憧れだけがテレビの中で踊っています。