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15 MINUTES。

いくら鬼平が好きだと言っても、さすがに根気が続かないこともあります。そんな時には目先を変えて、ドーン・バーンの洋画のアクションが良い。買い置きしている物を探してみると・・・15 MINUTES(フィフティーン・ミニッツ)・・・聞いたことの無いタイトルです。聞いたことがない映画にもかかわらず買い置きしていたのは主演がロバート・デ・ニーロだったからでしょう。もう15年以上も前の映画みたいです。でも、ロバート・デ・ニーロならまあ観てみる価値はありそうです。
過激な暴力シーンは洋画の十八番ですが、この映画もご多分に漏れず。特に敵役の男は強烈。最近の日本でも、誰でも良かった・・・や、誰かを殺してみたかった・・・はたまた、暴力を楽しみたかった・・・みたいな動機で犯罪に手を染めるやつが多数出て来ましたが、この映画に出てくるやつもこんな感じ・・・いやさらに激しい。精神異常を装ったら罪に問われないことを熟知した上で殺人を続けます。金に目がくらんで、何もかも承知した上で無実を訴える弁護士。視聴率を稼ぐために自分たちにだけ都合の良い理屈をこねるマスコミ・・・何だか今の日本の縮図を見るようで怖いぐらいです。
ロバート・デ・ニーロはいかれたやつに殺されてしまうのですが、最後には写真下側に写っているイケメンが正義の銃弾で犯人を射殺・・・この辺がアメリカらしい。そんな結末でも用意しなければ、到底観ていられない身につまされる映画でした。