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改めて乗ってみると。

娘の乗っているルノー・ルーテシアがタイヤ交換の時期を迎えました。山はまだ少し残っていますが、経年劣化のひび割れなども出始めているようで、そろそろと言えばそろそろです。この機会に新旧タイヤの違いをレポートしたく、古いタイヤで少し運転させてもらいました。ちなみに、今はいているタイヤはミシュラン・プライマシーⅢという銘柄です。
ミシュラン・プライマシーⅢはヨーロッパのクルマ達にたくさん採用されているだけあって、山が少なくなっているとはいえ、今もってなかなかに好印象です。直進に神経を使うこともなく走れますし、少ない舵角でもクルマは素直に方向を変えていきます。ゴムが少し硬いのか山が少なくなっているからか多少のゴツゴツ感は感じますが、それでも全体には乗り心地が優秀です・・・なるほど、メーカーは最初からクルマの性格に良く合ったタイヤをチョイスしていたようです。
タイヤよりも、思いを新たにしたのは、ルーテシアというクルマそのもの。新車の頃とは大違いに足が良く動いています。つっぱり感が強くてゴツゴツと路面の凸凹を忠実に拾い、噂に聞いていたフランス車の乗り味とは少し違うな・・・と思っていたのですが、今回乗ってみて、ゆっくりと車体を動かしながら芯のところではきゅっと締まった足回りに大いにフランスを感じました。走行距離も伸びて、サスもすっかりと新車時の硬さがとれて、本来の性能を発揮しはじめたのでしょうか。この感じ・・・なかなかに良いです。世間ではドイツ車ばりのしっかり感ばかりがもてはやされているように感じていましたが、それぞれのお国柄を大いに感じた試乗でした。