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アウディ Q5。

あちこちで試乗させてもらっている間にすっかりその気になってしまって・・・今度は衝動的にアウディを訪ねました。乗せていただいたのはアウディ Q5。今流行のSUVで、ラインナップのちょうど中間ぐらいのクルマ。アウディの縦置きエンジンの一番小さいクラス(といっても車体は結構大きい)、セダンでいうとA4と同じクラスです。
試乗車は40 TDI quattro、つまり2000ccのディーゼルエンジンの4輪駆動車。アウディのディーゼルはルマン24時間レースでも連勝を重ねたぐらい出来が良い(らしい)。ところが例のディーゼルゲート事件で導入が遅れ、市販車にラインナップされたのは昨年の2月が最初。ライバルがどんどんとディーゼルラインナップを増やしましたから、さぞ歯がゆい思いをしていたことでしょう。
そんなエンジンの印象は・・・とっても良い。こんなにスムーズなディーゼルには乗ったことがない。室内にいる限り、これがディーゼルエンジンだと気付く人はまずいない・・・と思えるほど。音が静かで振動も少ない、低速域からアクセルにツキが良く、踏み込むと活発に回り、ディーゼルらしいトルクも体感できます。変速は7速のDCT。低速で少しギクシャクすることがあるので、その辺は最近の良く出来た8速ATにはかなわないかも。
通常の仕様ではタイヤのハイトも大きい(18インチの60扁平)ので道路の凸凹は室内にはあまり伝えてきません。そのかわりにポヨン・ポヨンした印象で、少し上体が揺れます。Sライン(スポーツ仕様車・当日はオプションの20インチ45扁平タイヤ)では上体は揺れませんが、道路の凸凹を少し拾います。しかし、それでも充分許容の範囲。ちょうど中間ぐらいの設定があれば良いのに・・・と思うところです。
総合的には、とっても良く出来たディ-ゼルエンジンのSUV。BMWのようなドッシリ感やメルセデスのような高級な内装は持っていなくても、充分満足できる快適性を持ち合わせたクルマであろうと思います。