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アウディ Q3。

アウディの最新で花形なのはQ3です。Cクラス(ゴルフと同じクラス)のちょうど良い感のある大きさで、しかも流行のSUVなので注目度は一番です。こちらも2000ccのディ-ゼルエンジンの試乗車でしたが、車体に合わせて少し力を落として150馬力(Q5は190馬力)。Q5との一番の違いはエンジンが横置きなこと。つまり、A3やゴルフなどとシャーシ廻りを共有していることです。
走り出してすぐに感じるのはエンジンの音と振動。まさにイメージどおりのディ-ゼルのものです。横置きして馬力を落としているとはいえ、Q5と似たような形式のエンジンを積んでいるとは俄には信じがたいほど。クラスが違うとはいえQ5との差は大きいです。これならガソリンが良い・・・A3やゴルフのガソリンエンジンの出来の良さを知っている方々なら、すぐにそう思われるのではないでしょうか。ハンドルを切った通りには反応するし、動きにはなんの不満もありませんが、ディーゼルエンジンの重さが災いしてか、操縦性にもあまり感動はありません。
室内は、高級感が高い・・・と言うよりはポップで楽しげな仕上がり。ターゲット年齢を意識してのことかな・・・とも思いますが、A6やA8などの高級路線のクルマもこんな風合いなのでこれが最近のアウディのテイストなのかもしれません。もちろんアウディならではの質感の高さは維持しています。
Q5のすぐ後の試乗でしたのでQ3にとっては分が悪かったのかもしれませんが、アウディにおける縦置きエンジンと横置きエンジンのクルマには大きな出来の差があるように感じました。次回はQ3の名誉回復のためにもガソリンエンジン車を試してみたいものです。