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雑賀崎漁港 石鯛を探す。

雑賀崎漁港には相変わらず機会を見つけては行っています。このところ、仕事やお天気などがうまくかみ合わず、その機会というのがなかなか見つけられていないのが残念です。

先日買ってきて、刺身もカブトやカマの塩焼きもアラの煮つけも、いずれもとっても美味かった石鯛を探すことが最近多いです。でも、底引き網には石鯛は少ないんだなあ~・・・だって石鯛は基本的に磯の魚でしょう。今回20軒以上のお店を回って見つけたのは1キロ弱の、刺身にするには少し小さめの個体一匹だけ。これでもいい、あるとないでは満足感が大違い。

網を入れる深さが違えば獲れる魚も違う・・・と前に船頭さんに教えてもらいましたが、今回は場所によっても違うのだ、ということを別の船頭に聞きました。同じ砂地ならどこを引いていても似たような獲物なんじゃないの?と懐疑的でしたが、船によっては深場を引くもの、浅場を引くもの、沖寄りを引くもの、陸寄りを引くもの・・・とやはりいろいろとあるのだそうな。

石鯛が入るのは磯際を引いている船の網。それぞれの船がどの辺を引くかはだいたい決まっているのだそうな。つまりは、石鯛を獲ってくる船は限られている・・・ということ。そういえばこれまで石鯛を見かけたお店は4軒ほどしかない・・・そうか、そういうことだったのか。

今回は足赤エビも1キロを超えて大量に買いました。このエビも生で良し、塩焼き良し、鍋に良し。余ったら冷凍できるのでとても使い勝手が良くて重宝します。ただし、身が柔らかめで油をよく吸うのでエビフライには向かないようにも思います。

小さめのアジも大量。流しの深い洗い桶がエビとアジだけでいっぱいになるほど。大きめのヒラメも塩焼きにちょうど良さそうなアマダイも、開きにするタイなんて15枚ほどもあったんだから、これで当分はおかずに事欠きません・・・とは思っていても、不思議なことにまたまた行きたくなるんだなあ~・・・雑賀崎漁港。不思議なところです。