本文までスキップする

読みもの
Article

すさみの家 解体撤去工事 6

実は、解体撤去工事にすこし手間取っています。全体を一度に合切に壊してしまう解体ならもっとスムーズに進むのでしょうが、部分的な改装では、ここは残して・ここは撤去して・・・というヶ所が入り交じり、解体工事が複雑になってしまうからです。

それでも1階はそこそこに進んで、だんだんときれいになってきました。土間のコンクリートにカッターを入れて、部分的に土間を撤去した部分は新しく設備の配管が通るところです。このように、ある所は撤去して、ある所は直して、ある所は新しく付け加えて・・・という工事になります。

そうそう、浄化槽も新しくなります。45年も前に据えた浄化槽は単独浄化槽(汚水のみを浄化します)でしたが、現在の基準では使用できませんので、今度は新しく合併浄化槽(汚水も雑排水も一緒に浄化します)が据わります。上記の写真の配管スペースは、主に新しい浄化槽に至る配管の経路です。

以前に、合板(新建材)は弱い無垢材は強い・・・みたいな話を書きましたが、この軒裏の様子を見てもらえれば納得頂けるでしょう。

合板の寿命(耐用年数)は木の寿命ではなくて、糊の寿命です。無垢の板ならばたとえ安手の杉板でもこうはなりません。

少し前には、ふやけてバラバラになってしまった軒裏からハトが浸入し、出て行ってもらうのに難儀したことがあります。ハトやコウモリは帰巣本能が強くて一度住み着くと追い払うのが大変です。

構造用合板は、構造用・・・と銘打っているだけあって、かなりしっかりしたものですが、仕上げなどに使う化粧の合板は耐久性にそんなには気を使っているようには思えません。ご使用になる時には、よほど気をつけて、適材適所をお心がけください。