読みものArticle
有田みかん ありだっこ。
冬はみかんの季節です。みかんといえば有田みかん。なのに、なぜか全国的にはみかんは愛媛・・・のようなイメージがあるような、ないような。
ちなみに、農水省の発表による令和4年の出荷量は和歌山県が22%、愛媛県が16%、静岡県が15%、熊本県が11%、長崎県が6%、その他30%なのだそうな・・・でしょう、やっぱり和歌山がトップでしょう。2位の愛媛と結構差があるでしょう。なのに冒頭のようなイメージがあるのは残念だなあ~。
愛媛にどこかみかんとつながる南国のイメージがあるのか、ポンジュース(和歌山はジョインジュース)で有名になったのか、コマーシャルが上手いのか、まさかとてつもなく美味いのか・・・何はともあれ残念です。
和歌山県下でみかんは梅と共に至る所で作っています。どこでも売っていますが、有名どころは農協系の田辺の紀菜館(きさいかん)や紀の川市のめっけもん。それに産直市場のよってってなど。いろいろ回ってきましたが、やはり品数豊富でいかにも本場どころな感じのするのが有田のありだっこ。
ありだっこは御覧のように周りもみかん畑に囲まれていますので、いかにも雰囲気が盛り上がります。残念なのはコロナ騒動以後に試食が出来なくなったこと。あれは趣味と実益を兼ねて実に有意義なみかん選びの手立てでしたのに。
みかんなんてみんな同じ・・・なんて思っていたら大間違い。それぞれの農園によって、土づくりのノウハウも違えば、育て方も違う。だから当然味も違う。せっかく食べたり送ったりするのならばそりゃあ美味しい方が良い。でも見た目や出荷農園のブランドだけでは決められない。なぜなら、同じ農園でも毎年少しづつ味が違うからです。だから試食は意味があるんだなあ~。各農園が出荷した品物のそばに試食品を置いていて食べ放題だったころが懐かしい。ぜひ復活させてほしい。
実はみかんは大きいものよりも小さいものの方が糖度が高くて美味しいものです。でも、折角お送りするのにこんな小さいものじゃあ~・・・と思う方々も多いようで、箱売りはMサイズが中心。しかし、自分のうちで食べるお持ち帰り用の野積みのコーナーにはSサイズの小さいものがたくさん並んでいます。
みなさんもみかんを買う時には試しに、多少見栄えは貧弱でも小さい粒のものを選んでみてください。こいつが一番うまい。農園の方に聞いても同じことを言います・・・間違いない。