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地面に木を埋めるのは、やはり良くない。

田辺事務所の中庭は、植栽した部分とそうでない部分を枕木で区切っています。以前にはヘデラの葉っぱで地面全体が覆われていたので枕木の詳細は分かりませんでしたが、この度地面がむき出しになって分かったことがあります。それは、地面に埋め込んだ枕木がボロボロに腐っていたこと。

この、枕木がボロボロになったところにたくさんのアリ。たぶんここに巣があるのでしょう。黒アリだったのでシロアリのように木を食害して・・・というのではないと思いますが、こんな様子を見てしまうと、ゆくゆくはシロロアリが・・・と心配になるのも無理のないところです。

枕木は事務所を新築した25年前に調達したもの。用途上、腐りや虫の食害がないように薬品がたっぷりと含まれている・・・と解釈しての使用でしたが、そうはいっても木は木。耐用年数にも限りがあるのでしょう。それにそもそも、薬品がたっぷりと含まれている・・・というところも、今日的な感覚からすると、どうなの・・・と首をかしげるところです。

そんなこんなで、石に交換することを決め、さりとて新しい石を用意したのでは高額になるので、取り壊された民家の敷石が出たら取っておいてください・・・と知り合いの業者さんにお願いしておいたところ、出たよ・・・と連絡があったので見てきました。

取り置きしてくれていたのは、ちゃんと加工された花崗岩。新品ではないので相応の痛みはありますが、これで充分です。

実は心づもりとしては、材料だけは調達してもらって石積は自分で・・・と思っていました。でも、石の実物を見て、到底私の手の及ぶところではないと観念し、工事もお願いすることにしました・・・我ながらに賢明な判断です。

私のところに限らず、枕木のような木を地面に埋め込んでいるお庭をよく見かけます。ひと昔前の枕木は良くも悪くも、薬品をたっぷりと浸み込ませ・・・の例の本物の枕木でしたが、最近販売しているのは、枕木需要が無くなったことから、枕木のように加工された枕木モドキです。モドキではシロアリを招くことも充分に考えられますので、くれぐれもご注意ください。