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カローラスポーツにひと月乗ってみて・・・。

室内には安っぽいところはなく全体によくまとまっています。ハンドルもシフトノブも本革巻きで感触は良好。シートも肉厚でしっかりと体をホールドしてくれます。ただ一つ惜しいのはセンターのディスプレイが大きすぎること。表示が見やすいのは良いことですが、そのために前方視界が制限を受けるのでは本末転倒のように思います。
安全装置がひと通りそろっているうえに、エンジン車なのに室内が思いのほか静かなので、余裕をもって快適で安心なドライブができます。乗り心地も望外に良く、その上そこそこに速いスピードでコーナーに入っても何事もなかったように抜けていくので、走り込んでも運動性能は高そうです。

運動性能が高かったり、ハンドル操作にスッキリ感が伴うのは、タイヤサイズとの関係も大きいものですが、低扁平率タイヤ独特の気持ちいい操作感を、路面の凸凹をうまく吸収しながら実現しているのはサス全体の出来が良いからだと言えるでしょう。
購入前の試乗では、ハンドル操作をした時にゴムの塊を操舵システムの途中に挟んだような違和感があり、それがとっても気になっていました。しかし、その違和感はこのクルマにはありません。試乗車と納品された車には製造に1年の差があるので、その間に手が加わったのかもしれません。市場の声にすぐ対応するトヨタの姿勢と技術力は確かなようです。
エンジンは自然吸気の2,000cc4気筒。とても気持ちよく回ります。低速に必要充分な力感があり、ピックアップよく高回転まで吹けていきます。トヨタのエンジンでこんな好印象を受けたのは初めてです。(失礼)EV(電気自動車)でなければ正義でない・・・のような風潮に流されず、しっかりとエンジンにも力を入れるトヨタを応援したくなります。