この水槽は、父が40年ほど前に作ったものです。これにグッピーやエビを飼って楽しんでいました。魚の買いつけには私も付き合ったことがあって、帰りには袋に入った小さな魚を愛おしそうに眺めていた父のことを思い出します。
父が亡くなってから25年以上経ちます。この水槽がどんないきさつで我が家に来たのか今となってはよく覚えていませんが、15年ほど前に何かの拍子に引っ張り出しました。ここ数年はドラゴン（エンドりケリ）の餌用のドジョウや金魚、近くの川で獲ってきたエビなどが入っていました。ドラゴンがいなくなってからも、それらの魚が入っていたのですが、この度の外壁メンテの足場掛けを契機に、ベランダに置いていたこの水槽を一念発起して片づけることにしました。
カルキやコケの跡がなかなか取れず、1週間ほど水を張っておいて、洗いを掛けました。寄る年波は隠せず、アクリル面は白くなっています。しかし、丈夫です。同じような既製品の90センチ水槽もありますが、そちらは20年ほどの使用で底板にひびが入っています。
素人がこんなに丈夫なものをよく作れたものだと思うと、器用だった父のことがまたまた思い出されます。