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改装が楽なのも木の家の良いところ。
築10年のお家の子供部屋を二つに区切る建具を建て込みます。
10年もすれば家族の在り方も変わるもの。当時3歳だった子も今や13歳(当たり前ですが)さらにはご家族も増えて、そろそろ個室が必要になってきた・・・というのはよくあることです。そんな時にも対応が臨機応変にできるのが木の家の良いところ。
今回の工事は、こんなことも見越して露出で仕上げていた梁の下端に、解放が容易にできないケンドン式の木製建具を建て込んで、大きな一部屋を二つの個室に区切る工事。
例えば、子供が3人いるからといって、新築当初から3つの子供部屋を用意・・・と考えると、延べ床面積はそれなりに大きくなり工事費もかさみ、ゆくゆくは子供たちの独立を機会に空き部屋が増えるばかりです。しかし、子供たちが小さいころには大空間を用意して自由に遊ばせて、個室が必要になればそこを区切り、子供が巣立てばまた元の大空間に戻せればとても合理的で経済的な空間利用ができる訳です。
今回のケンドン式の木製建具の建て込みはそんな空間利用を実現する追加工事。子供たちがいなくなれば建具を納戸などにしまって、今度は大人が趣味などに使える大空間を再び再現します。
柔らかい発想と工夫が住まいの可能性を広げます。お家を建てる時にはぜひ、時間の経過や家族の変化も考慮することにしてください。