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木の家工房Mo-kuの土間は床暖房。
和歌山市の木の家工房Mo-kuでは1階のギャラリースペースが土間になっています。夏だと割と涼しくて快適に感じる土間も、今の時期だと底冷えがして大変。何も対策がなければ、とても長時間の打ち合わせやイベントに適した環境とはいえません。さりとて、エアコンの暖房では頭付近ばかりが暖かくて足元の冷えは解消が難しい。そこで・・・と採用した暖房方式は蓄熱式の床暖房。
土間に敷き込んだタイルの下には30センチほどのコンクリート層があり、それを深夜電力で暖めます。コンクリートや石などはそもそも蓄熱性能の高い建築材料。夏場の砂浜や河原で、太陽熱で暖められた砂や小石が熱いぐらいなっているのはご経験のあるところでしょう。コンクリートの床はいったん暖まると長時間ホコホコと穏やかな暖かみを提供してくれます。暖房器具を何一つ稼働させていないのに、何この足元からホッコリとした暖かさ・・・みたいな感じの暖房感。
深夜電力で暖めますから、日中の電気料金よりは安価で済みますし、朝一番から何も操作や段取りをしなくても暖かいうえに室内の空気を汚さないのが良いところ。
ただし、結構な量のコンクリートを暖めますので、床の暖かみに調子が出てくるのは稼働を始めてから二~三日後。その代わりに完全に冷めてしまうにも二~三日は掛かります。何事にも長所と短所がありますのであしからず。