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アウディA1。

娘が出した修理の台車にアウディA1が出ました。娘のクルマはアウディではないのに・・・まあ、担当の方にはいろいろな思惑があったのでしょう。それはさておき、折角出会ったクルマなので試乗させてもらうことにしました。A1にはこれまでも何回か乗せていただきましたが、乗る度に印象が違ったので今回も楽しみです。
前の型は直進性が強くハンドルも重くてロングツアラーの性格、現行型の前期の型はひらりひらりと動きが軽く、前の型とはうって変わって街中で扱いやすい性格。さて今回は・・・クルマの動きはスムーズで前の型よりは現行の前期型に似た印象。ただし、サスの動きには落ち着きが出て、乗り心地はしっとりとしているのに運動性能も高く感じられ、全体にまとまりが良くなって好印象。
エンジンは3気筒で1,000ccのターボ付き。95馬力と17.8kgmの出力とさして大きくありませんが、走り出しから息付きなどのない素直な回転感。アクセルを踏み込むと踏み込んだなりの力を発揮するので、不足を感じることはあまりないと思います。しかし、音と3気筒独特の振動は大きめで、ロードノイズもよく聞こえてきます。
室内の印象は以前と変わらず、複雑に造り込まれてはいますがプラスチッキーで、良いもの感はあまり感じられません。動的性能が上がってクルマの印象が良くなってきているのに、この辺のところは少し残念です。
全体として、アウディのボトムレンジを受け持つクルマとしての完成度は年々に向上し、現在販売されている年式のクルマは、どなたにもお勧めできる良いクルマになっていると思います。