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見るだけのものよりも実体験を伴うもの。

この度、某住設機器メーカーのショールームに伺いました。設計という仕事柄、クライアントに同行してショールームへ・・・というのはよくあることです。最近はパソコンのCG技術が進んで、品物の検討や、ひと通りの品物選びが済んだ後にはどこのショールームでも目の前で仕上がりの様子を画面上で見せてくれます。なるほど良く出来ているようには見えますが、私はこの、画面上で確認・・・というのがどうも信用できない。いやいや、メーカーさんは信用してます、私が言っているのは、画面上の見え方と人の感覚にはずれがある・・・ということです。
写真の模型は本物素材をいろいろに入れ替えて、住まい手本人が質感を体験するためのもの。ああでもないこうでもないを自らの手で繰り返すので、納得がいく上に、ミニチュアとはいえ本物にしか表現できない微妙な質感・肌触りを直接体感でき、直感的な選択を可能にします。
世の中なんでもデジタルでバーチャル・・・それで何もかも分かったような気になっていますが、最後にはアナログ。五感で直接体験・・・が結構大事なんだなあ~。数あるショールームの中でも住まい手が直接触れるこんな体験キットを持っているのは、日本のトイレの便器にはみんなこの刻印があった・・・とかで、外国のロックグループの名前にもなったこのメーカーだけ、さすが、分かってらっしゃる。