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第17回 田辺・弁慶映画祭 さかなのこ。

第17回を迎える田辺・弁慶映画祭を観に行ってきました。この映画祭、もう17回にもなるんですね。年々、評判も評価も高くなって、今回は188作品の応募があり、若手映画監督の登竜門と言われるまでになっているのだそうな。継続は力なり、長きにわたりご尽力されている関係者の皆様に心から拍手を送ります。
昨日は開会セレモニーが行われ、実行委員長をはじめとする関係各位のご挨拶の後で、とうとう本格的に映画上映が始まりました。と言っても、コンペティション部門は先行上映が始まっており、私たちが観たのは最初の招待作品である「さかなのこ」という映画。

この映画はさかなクンの自伝的な映画らしく、さかなクン役をのんさんが演じるという設定も面白く、人にはみんな独自の生き方があっていい・・・というメッセージはコミカルな仕立てでよく観るものに届きます。しかし、しかしですよ・・・特殊な数少ない回答は、多くの一般的な回答とはもちろん違って、だから面白く感動的でもあるわけですが、かといって皆が皆そうであるべきだ・・・ということにはならない、ということには気を付けておきたいものだとつくづく思うのです。宝くじに当たる人は必ずいますが、当たるにこしたことはなくとも、大半の方々は外れる訳で・・・そこのところはよくよく理解しておきたいものです。
そういうところを飲み込んだうえで、この映画はとっても楽しめましたし、映画祭のオープニングにはふさわしい映画だとも思えました。