シート形状はQ５とあまり変わっていないように思いますが、私の乗っていた型に比べると少し柔らかく、クッションがよくなっています。Q５もマイナーチェンジ直前の型はシートが少し柔らかくなっていましたから、それと同じようなものが付いているのかもしれません。着座位置は格段に低くなりました。しかし、私の車歴からするとQ５が高かったのであって、こちらの方に何の違和感もありません。ホールドは標準的で、はじめてゴルフ５のGTIに乗った時のような驚きと感動はありません。
シートは電動でいろいろな微調整ができますし、ハンドルにはチルト（高さ調整）もテレスコ（前後調整）も付いていますから、シートポジション作りに苦労することはありません。アウディの縦置きエンジン車の悪癖で左足を置くスペースが狭く、以前に乗ったA５クーペなどでは難儀したものですが、それも少し改善されているようです。
後ろの席はおしり部分が深くえぐられているので、安定良く据われて頭上にも十分なスペースがあり圧迫感はありません。４人ならば長距離も快適に過ごせると思います。少しでもいいのでリクライニングがあるとさらに良かったのですが。トランクは出っ張りが少なく、深さも奥行きも充分にあって、アウディ伝統のアバント（ワゴン）の良さが実感できます。