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開口部の寒さ対策・・・さらに。

2階の個室には3ヶ所のランマ(FIX窓)があります。新築時にはいずれも断熱サッシ(ペアガラス・トーメイ仕様)を建て込んで、室内には縦型のブラインドを吊っていました。開口部の断熱性能強化に伴って内部に樹脂と木製のふたつの開口部材を追加して試しています。
写真は樹脂の室内サッシにペアの省エネガラスを入れて建て込んだヶ所のもの、最近流行の2重サッシの仕様です。中も外もペアガラスですから、この部分のガラスは4枚入っている訳です。
各ヶ所の温度を測ってみると陽の当たっていない部分の樹脂枠部分は近くの壁とほとんど同じ温度、ガラス部分も同じ様なものですが、陽の当たっているところではガラス部分で5度程高く、樹脂枠は10度程高くなっています。省エネのペアガラスが健闘していることが伺えます。アルミ程ではありませんが、樹脂枠はガラスより熱を伝えやすい・・・と言えます。
FIX窓ですから、はずして外部サッシとの差を計るまではしませんでしたが、直射日光を受けていない内部枠やガラスの部分は壁の温度と大差無いものでしたから開口部2重の作戦はおおむね成功していると言えるでしょう。
樹脂の室内サッシの弱点は価格と施工精度です。懸命の調整をしていただきましたが、元々の外部サッシが変形のオーダー寸法ということもあって、いまだに枠とサッシの隙間はきっちりと埋まっていないように思います。価格はポリカーボネイトを建て込んだ木製建具を何割か超えます。