中村伸吾建築設計室は、和歌山を拠点に関西で木の家を建てている設計事務所です
今回は、築100年をこえる古民家再生の作品例を、ご家族の声とともにお届けします

このお住まいは、紀の川市ののどかな田畑の中に建っています
建物は正面の古民家と右手に見える増築部分の二つのブロックに分かれており、まずは古民家部(母屋)から取り組みました

土を乗せた日本瓦葺きで、竹小舞の土塗り壁仕様
コンクリートの基礎はありませんでした
長年住み継ぐ中で、これまでにも何回かの改装がすでにされていて、開口部は全てアルミサッシに置き換わっていました
屋内も新建材で一式改装された状態でしたが、骨組みなどの本体は新築当時のままに残っていました

今回は構造的に不安なところを補強し、基本は出来るだけ新築当時のものを再使用する方向で改修を進めました
新しい間取りも、ブロックに組まれた田の字の骨組みを尊重し、基本骨格内で大きな変更をしなくても収まるように計画しました

映像は、1期工事の仕上がり直前、検査現場にて撮影しております

▽現場日誌
▽増築部分改修の動画