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府中の家 居間から食堂・たたみ間を見る。

玄関ホール右側は、昨日ご紹介した板間の10帖につながりますが、まっすぐ進むとこの居間に入ってきます。居間は台所・食堂・タタミ間と有機的につながっていて、それぞれの間には廊下などありません。
左の暖簾を吊っているところの奥が台所。中央の食堂に向かって対面キッチンの形式です。居間とは暖簾だけの区切りですので、お茶出しにも苦労することはありません。食堂の右側の大きな掃き出し窓はテラスにつながっています。ちょっと外でBBQ・・・なんてときにも使い勝手の良い動線です。右側に位置するのはタタミ間。バリアフリーで敷居と板間の高さは同一です。タタミ間の間仕切りはフスマになることが多いのですが、府中の家では使い勝手と他の建具との釣り合いを考えて木製の引き込み戸としています。居間廻りで間仕切りに戸があるのはタタミ間だけです。しかし、引き込み戸としましたので、引き込んでしまえばフルオープンになり、空間を広く感じさせることに寄与しています。
タタミ間の鴨居の上部には垂れ壁を設けずにあけ放ちました。こんなことすりゃあ冬場寒くて大変じゃないの・・・そんな声が聞こえてきそうです。そのことについての説明は明日、食堂の写真をご紹介するときにご説明することにします。