本文までスキップする

読みもの
Article

府中の家 板間10帖。

玄関を入ると最初にあるのがこの板間です。床は信州赤松の縁甲板、壁は内法まで桧板、上部は和紙貼り、天井は杉板張りで仕上げた10帖間です。開口部(アルミサッシ)には断熱仕様のLow-E(省エネガラス)が入っていますが、さらに気密性の高い内障子を建て込んで断熱性能を高めています。上部のランマ窓は明り取りと夏場の通風のために付けています。たとえ防犯のために雨戸が閉まっていても、このランマ窓を開けることで通風が確保でき快適に過ごせます。この部屋には東と南の陽が入りますから、一年を通じて暖かくて明るい部屋となることでしょう。
府中の家ではちょっとした事務仕事や打ち合わせなどに使っていますが、壁にタフな使い勝手を実現する桧板を張っていますので、通常住宅の場合には子供さんの部屋としても使っていただけます。
机は無垢のケヤキ天板の1枚物を使用した造り付けのものです。写真には写っていませんが、椅子の背後には高さ2メートル・幅2.7メートの造り付けの本棚も付いています。