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新築計画に変更 印南の家
古民家再生(改修)でスタートした計画であったが、本格的な再生には新築に近い工事費が必要になること、既存建物による制約が大きいことなどから、新築計画に変更になった。ただし、長年住み継いだ家に対する愛着もあるので、使える構造材は再利用したい、旨の申し出があった。
天井が撤去された時点で、再使用する部材の見当を付ける。結局、大黒柱と小黒柱、それに大小併せて3本の丸太梁を再使用することになった。解体・撤去にあたっては細心の注意を払って作業を続ける。
時間の経過を経て黒く変色した構造材は、新しい家にご家族のアイデンティティ-をしっかりと受け継いでくれることだと思う。