府中の家ができるまでProcess
【♯34】建具と造りつけ家具の取り付け
紀州材のスギとヒノキによる木製建具と造りつけ家具を建て付ける様子をお届けします
目に見えない裏側や中身まで、ぜんぶ無垢の木で造ったオリジナルです
本物にこだわることで、木が持つ本来の高い調湿性能や耐久性を家具としても発揮させることができます
集成材にしてしまえば、家具の寿命は木ではなく貼り合わせたノリによって決定されます
また「目に見えない部分」こそ、普段閉めきられてしまう場所となるため、湿気をこもらせないために木の調湿性能を発揮させるべき部分といえます
せっかく木で造るなら、無垢の材で、隅々まで本物を使うこと
これが、機能性の面でも合理的な選択と言えます
府中の家の屋内引き戸は、すべて木製の建具です
設計図書と採寸により寸法はとって製作していますが、現場で細かい建て付けを行います
また、この時まで木と硬さの異なる素材・部材はとりつけません
硬さが異なる物同士を組み合わせておくと、搬送中や取り付け中に傷ができる原因となるためです
現場では建具の木部を職人がカンナで削り、建て付けを調整します
引く手など金物を取り付け、コマの滑りを調整し、まさに職人技です
障子の紙も、木より弱い素材であるため、現地で貼り付け作業を行います
完成へ向けて、現場は最後の仕上げ段階に入っています
次回は、薪ストーブの施工をお送りいたします!
いよいよ完成した「府中の家」の現地へも、ぜひお越しになって実物をご覧ください
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