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府中の家ができるまで
Process

【♯31】壁の和紙貼り ー天然素材の家づくり・壁紙の貼り方ー

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断熱材の充填が終わりプラスターボードで下地まで作った壁に、今回は土佐和紙を貼って仕上げます

府中の家では個室や玄関ホールなどに壁を和紙にしました
選んだのは表面の凹凸に味わいのある土佐和紙です

中村伸吾建築設計室・木の家工房Mo-kuでは、できるだけ素朴な素材での家づくりを心がけ、床や壁などにつかう素材は特に調湿できることを重視しています
こうした素材は建物が完成したあとも、木と協調して湿気の調整に貢献してくれます
しかし、湿気の多い時には膨らみ、乾燥した時には縮む特性がありますので、この動きを織り込んで施工することが大切です

和紙の場合は、隅の余分の残し方や紙と紙との合わせ目を重ねて張り上げるなどのコツがあります
施工中も、和紙はロール状に巻かれて現場へ運び込まれますが、広げると周囲の環境に応じて伸びたり縮んだりするため、落ち着くまで頃合いを見て、素早く張り上げる必要があります

素材それぞれに持ち味があり、特性を生かすことができれば、暮らしの快適さに多いに役だってくれるところが天然素材の良さでもあります
私たちは、経験の蓄積と腕の確かな地元の職人たちとのネットワークにより、味わい豊かな空間づくりを実現しています

次回は、LDKの施工が進みます!

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