府中の家ができるまでProcess
【♯22】屋根断熱工事と筋交い・金物検査!
前回は建物の開口部に窓を取り付けました
今回は屋根の断熱工事です
同時に行われた筋交いや構造金物の取り付けについても取り上げました
府中の家は屋根断熱で、パーフェクトバリアというリサイクルペット樹脂由来の断熱材を用いています
いつでもサラッと過ごせる快適な木の家をつくるためには、無垢の木のみならず、住まい全体が調湿できる性能をもっていることが大切です
木とともに使う素材は、透湿抵抗値(湿気の通しにくさ)の低さも重視しています
「天井がない住まいは暑くて寒いのでは?」とお尋ねいただくこともありますが、そんなことはありません
天井をつくって断熱すると天井裏に密封した空気も断熱の効果を発揮するため、充分な断熱がむずかしかった旧来はパフォーマンスの高い方法でした
しかし、充分な断熱性能を屋根面で確保できるならば、機能上特に天井をつくる必要はありません
府中の家では、通気層をとって太陽熱の影響を和らげ、断熱材を充分な厚み充填することで断熱性能を確保しつつ、天井裏空間をオープンにしています
屋根の断熱材充填が進む下では、構造体に筋交いや金物を取り付ける工事が進んでいました
金物と木では、素材そのものの強さが異なります
あまりに強い金物をとりつけると、それが柔らかい木の破壊原因になることもあるため、設計者は綿密に各所の適切な金物を指定しています
強ければ強いほどよい・・・・・・ということではなく、柔らかさと硬さのバランス、家全体での配置のバランス・・・・・・・・・いかにバランスを整えるかという調整が重要になってきます
調和のとれた構造体が、もっとも安定性に優れているためです
この段階に入ると、現場にはいろいろな職方が出入りし、いくつもの作業が平行して進んでいきます
次回もさらに、天井と壁の工事が進みます!
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