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府中の家ができるまで
Process

【♯20】壁工事と床工事。高床式の木の家で室内環境を快適に保つコツ ー壁と床に下地をつくるー

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屋根の上で板金工事が進む間、その下で大工さんは床と壁の下地づくりに取り組んでいました

上棟間もない躯体の、柱と柱の間に間柱や筋交いを入れていきます

構造上の耐力を負担できる壁は、建物全体にバランスよく配置することが大切です
筋交いの部材の厚みや施工方法などは、綿密に計画し、設計図面に細かい指定を書き込んであります
部材は構造体に接する部位のみでくっつきますので、取付部の精度も重要です
各部の役割と寸法に応じた金物を選定し、決まった規格のビスで取り付けます
ビスは長ければ長いほど役立ちそうにも見えますが、短ければ保持力が不足し、長すぎても貫通した分の保持力が弱まります
設計者が過不足のない長さを指定しています
今回は、木質インシュレーションボードを下地材として張り終わるところまで施工が進みました

床には、下地として36mm厚の杉の厚板(Jパネル)を下地として敷き込みます
まだまだこの上に2重の根太と断熱材の充填、赤松の縁甲板の仕上げをしますが、まずは下地から
府中の家は用水路と緑豊かな立地のため、湿気に備えて高床式のつくりを採用しています
基礎に開けた大容量の給気口からは十分な風が巡り住まいを健全に保ちますが、室内が底冷えしないよう、床面の気密と断熱は気を配るべき点となります
素材としても断熱性能の高い杉を12ミリ厚で方向違いに3重に重ねたJパネルは、気密の点でも断熱の点でも十分に役割を果たしてくれるでしょう

屋根がつき、下地とはいえ壁と床ができてくると、躯体もずいぶん家らしくなってきました
いよいよ次回は、サッシの取り付けに入ります!!

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