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府中の家ができるまで
Process

【♯18】太陽熱を活用し、熱と湿気を外部へ自然排出する仕組み -防水まで-

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前回は屋根に野地板を張りました
今回は野地板の上に透湿防水シートをはり、通気桟をうって、通気層を作ってゆきます

VTRは、防水シート(屋根下地材)を張るところまでです
次はもう板金して、皆さんが日頃よく見ている屋根の仕上がりとなります

屋根面は、住まいでもっとも多く太陽熱を受け止める場所です
その太陽熱を生かして、通気層に空気を循環させます
日中太陽熱であたためられると、あたたかい空気は通気層を屋根の一番高い場所(棟)へ向かって上ります
動く空気には、冷却効果があります
屋内の湿気は通気層にはきだし、棟から排気される熱気に乗せて屋外へ排出します
自然の原理を利用し、ナチュラルに呼吸する屋根をつくります

屋根下地には構造用合板を使います
私たちが無垢材にこだわって家を建てている一番の目的は、快適さと健康のためです
人に影響を及ぼすのは、屋内の環境
通気層の外では、素材は外気にしか触れません
屋根の構造物としての頑強さを確保するにあたり、構造用合板の釘の保持力や工業製品としての安定性は有利です
屋内の空気と触れない場所では、構造用合板も合理的な選択だといえます

「なぜ、そうするのか」という目的意識を明確に、適材を適所で生かす工夫を心がけています
次回は、屋根の完成を目指します!

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