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オリジナルの造り付け浴室

中村伸吾建築設計室・木の家工房Mo-Kuでは、オリジナルのお風呂を造りつける方と、システムバスを購入される方が、ちょうど半数づつほどに分かれていらっしゃいます。
建て主さんと一緒にプランを練りつつ造りあげるオリジナルのお風呂は、希望を叶え、ご家族の使い勝手に即した世界にただ一つのリラックスルームとなります。

 

オリジナルのお風呂のいろいろ


全体へふんだんに木を使った浴室

木の暖かみと香りを感じたい方へ

▽ヒノキ風呂のメンテ
入浴後は、温度が冷めないうちにお湯を抜き、水で軽くシャワーをしてください。
洗剤類は、長く溜めないようにして、手早く掃除を済ませます。
無機質の浴槽とは違い、やはり消耗はします。樹種や個別の木材の性格にもよりますが、およそ十数年ほどで交換しながら使えるよう、床面には浴槽を固定せずに設置します。

 

ハイブリッドの浴室

メンテの気軽さと木の良さの両方を感じたい方へ

▽人造大理石浴槽のメンテ
手入れは、一般的に使用されているシステムバスの浴槽と同じです。
浴槽自体は湿気にも強いものですが、浴室全体の保全には換気が必要です。窓を開け、充分な換気は行ってください。
足下のスノコは、どの浴室の場合も持ち上げて取り外すことができます。晴れた日には、軽く洗い、外で干しましょう。スノコの下はモルタルです。デッキブラシでごしごし洗えます。

 

石造りや洋風のオープンな浴室

オリジナリティを求める方へ

 

お風呂で活躍する素材たち

木は主に目込みのヒノキを使用します。
他には、各種天然石や、人造大理石、タイル、モルタルなどが、主要な材料です。これらを組み合わせて、ご家族のスタイルに合ったお風呂を実現していきます。

木は、水に濡れても大丈夫?

濡れたら、乾く。そうした環境で使用すれば大丈夫です。

木は天然乾燥ならば野外で雨風に晒され、濡れては乾きを繰り返しながら乾かされます。山で生えていた時に経験する程度の濡れは問題ありません。特に水掛かりの多い場所などでは、時間が経つと灰色に変色してきますが、耐久性や衛生上は大丈夫です。 急激に傷む場合には、原因は大きく2つ考えられます。 一つは湿気。しっかりと換気することで対応できます。 もう一つは、腐朽菌の活動です。木製の浴槽などの傷みは全体で均一に進むことは少なく、水垢や体から出る垢といった汚れが溜まりやすい角など、腐朽菌の栄養となるものがある場所から劣化してきます。できるだけ汚れたままで放置しないことが重要です。(カビの場合は、カビ抜き用の溶剤があります。)
人が健康的に暮らせる環境下では、木も健全な状態でいられます。
 

オリジナルでお風呂をつくる良さ

システムバスでは難しい、規格に縛られない自由なデザインが可能です。
デッキと一連なりになった開放的な浴室や、中庭から直接出入りできるお風呂など、設計段階で住まい全体と一体にプランすることで、より広がりある用途や魅力を備えることもできます。 夜間の入浴のみに限らず、夏場のプール遊びや、畑仕事・部活帰りなどの気軽な入浴……日常生活の多様な場面で自在に使える活用方法の多彩さも、造りつけお風呂の良さといえます。