本文までスキップする

読みもの
Article

とっても暖か、その上に美味しい?

大きな空間や吹き抜けのあるお家で絶大な力を発揮する暖房器具が薪ストーブです。私の事務所で設計する物件では、だいたい年間平均3台ぐらい採用します。ですが、この薪ストーブは珍しい、オーストラリア製のピキャン。この冬に竣工するお家に採用されました。
ヨツールやドブレ・ネスターマーティンなどのヨーロッパ製のものは仕組みやデザインが比較的簡単で丈夫で長持ち的なものが多く、ダッチウエストやバーモントキャスティングスなどのアメリカ製のものは歴史を感じさせるこったデザインで燃焼効率にも拘ったものが多いようです。最近では国際規格を取得した国産の薪ストーブも出て来ました。日本製はこれからが楽しみですね。
写真のストーブはピキャンというオーストラリア製の薪ストーブ。珍しいこのストーブの最大の特徴は上下2段になっている釜の一つでオーブン料理が楽しめること。通常の薪ストーブが暖房専用なのに対して、この薪ストーブはどちらかというとお料理専用・・・と言う人も居るぐらい。
1台でお家全体を暖めてしまう薪ストーブも良いことばかりではありません。大型エアコン3台分ぐらいの暖房能力を発揮する薪ストーブのお値段は、やはり大型エアコン3台分くらいの値はします。さらに、当然ですが薪やメンテが必要です。スイッチひとつで暖かくなる暖房器具と比べると格段に手間がかかります。憧れだけでは実現しないのが薪ストーブですが、暖かい上に美味しい・・・とくれば益々魅力が増しますね。