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地盤調査。

ひと昔前には、家を建つのに地盤調査や地盤改良(地盤補強)は必須の項目ではありませんでした。自分の土地に自分の家を建つのですから、自己責任でそこのところは出来た訳です。ところが、今は地盤調査をしないで家を建つことが出来ません。建築基準法には今でも地盤調査を必須とする項目はありませんが、瑕疵担保保険に入れなくなってしまいます。現在では、建築業者は瑕疵担保に加入することが義務になっていますので、この保険に入れないと家が建てないという訳です。
瑕疵担保保険は10数年前に出来た住まい手を保護するための保険です。当時、建築士が構造計算書を偽造するという事件が起こり、それでたくさんの方々が酷い目に会いました。折角手に入れたマイホームが、取り壊しの憂き目に遭った・・・なんて人も少なからず居たはずです。住まい手をそんな目に会わさないために、国策で保護しようということで瑕疵担保保険は出来ました。まことにありがたい制度です。
調査してみると結構な確率で、地盤改良(補強)が必要・・・と判定されます。調査そのものは数万円で出来ますが、改良工事は一桁違いの工事費が必要です。たとえそんなことになっても、万が一に備えて・・・と思えば安いと言えるかもしれません。調査結果が悪くとも、地盤が軟弱であることを発見してもらえて良かった・・・ぐらいのつもりで居ることにしましょう。