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木の家はダニの活動を抑える。

木材が活性炭と同等の悪臭成分の消臭効果を持つことや、ヒノキやスギから採れる精油が大気汚染物質を除去すると共に、黄色ブドウ球菌や大腸菌などに抗菌効果を持つことが知られはじめましたが、今回はダニの防除にも役立つということをお知らせしましょう。
リビングルームの床を畳あるいはカーペットから木の床に改装し、各部屋の床上及びカーペット・ソファー・ベッドのダニ数を測定した結果、8月と9月の家の中の1平方メートルあたりのダニの平均は104匹から23匹に減少したという研究結果が得られています。
又別の実験では、ダニが木材チップに直接触れることがないように通気穴のある容器に入れて、住宅や家具などによく用いられる木材、ヒノキ・ヒバ・スギ・ナラ・ケヤキのチップの上に設置し、温度25度・湿度85%の環境で、72時間後まで動いているダニの数を数え割合を算出した結果、チップから発散されるニオイ成分にはヤケヒョウヒダニの行動を抑制する効果が確かめられました。ちなみにナラ、ケヤキなどの抑制効果は低く80%を超えるダニが動いていましたが、ヒノキやヒバなどではほぼ100%のダニの活動が止まり、スギでは60%程のダニが活動を止めました。
最近では、内装を木に改装するまでもなく、木の成分を抽出した商品が手軽に手に入りますから、住まいの環境改善は思ったより簡単にはじめられるかもしれませんね。