読みものArticle
蝉。
雨がそろそろ収まってきたかと思ったら今度は猛烈に暑い。大黒摩季ではないけれど、いよいよ夏が来ます。
中庭のヤマボウシの木で家内が蝉の抜け殻を見つけました。小さい頃に育った串本の家には南の庭にミカンの畑があって、毎年夏には驚くぐらい多くの抜け殻に遭遇したものです。夕方に地面から這い上がってきた幼虫(さなぎ?)を捕まえてきて、明け方の脱皮を眺めたのは一度や二度ではありません。
子どもたちに蝉のことを聞いてみたら、男の子二人から矢継ぎ早の発言(とんでもない情報量)・・・最近はクマゼミが増えてきた、厚いところにはクマゼミが多い、東京方面ではほとんどがアブラゼミ、アブラゼミの方が鳴き声が甲高い、大きいのはクマゼミ、田辺ではアブラゼミの方がレアなので捕りに行くときにはアブラゼミ狙い、死んでしまうと中身が空っぽなのを発見して怖い思いをする・・・そういえば小さい頃から虫かごいっぱいの蝉を捕まえてきてはやかましく鳴かせていました。
蝉は地中で数年を過ごすとか。そんな生き物が我が家の中庭から毎年のように巣立ちはじめたということは、越してきて20年を超えて、地域の一員になったと虫たちにも認めてもらった・・・ということでしょうか。